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49-01

去年の初め頃、
「とにかく今から行くから」とママからメール。

結婚してからあまり顔を見せていなかったけど、
何かお母さんの様子がいつもと違う…

その少し前にも
ぼくが勤務する旅行会社の窓口に突然親父が現れ
「たまには帰ってこい」
そう言って帰って行った。

だけど、僕は「ま、いっか」と
そんなに気に留めずにいた…

メールを受け取ってから30分後、
すしとショートケーキを持って
母親がやってきた。

他愛ない会話をし、いつも通りの明るいお茶目な母。
そんな母と話をしているうちに、
急いでわたしに会いに来た理由を聞くのも忘れて
僕は畳の上にごろんと寝転がってくつろいだ。

…と、その時お母さんが
「実は言っておかなアカン事があるの」
と切り出した。

怖くて聞きたくないけど、聞きたい。
わたしは語気を荒げてママを急かした。
「何?どうしたん?何よ?」

「実はね、お母さん癌になってしまってん。
でもちゃんと治療するし、大丈夫やから心配せんといてね」

わたしは、一瞬理解が出来なかった。

しばらくして
「お母さん、死なんといて」と
ミーは泣きじゃくってしまった。

「大丈夫!大丈夫!」と母は笑う。
ショックなはずなのにいつもと変わらず笑っている。
「驚かせてごめんね」と言いながら…

あれから一年…
母は辛い抗がん剤治療と手術を乗り越え、
今2ヶ月になるおいらの息子を抱いている。

元気になってくれてありがとう!
おばあちゃんになってくれてありがとう!

僕もママになり、
あの時泣きじゃくった僕の前で大丈夫と笑った、
強い母親の気持ちが今は少しわかる気がする。

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